イギリス音楽も結構いろんな方面を聴いてみたんですが、結局好きになったのは一番有名なこの人だけでした。あんまりイギリス趣味じゃないのかもしれません。
エルガーの魅力と言えば、やはり旋律美にありますね。“威風堂々”といい“エニグマ”といい、一度聴いたら忘れられない旋律が、彼の作品の魅力を決定づけています。そして何よりもその旋律の暖かさ。これはやはり、イギリス音楽ならではというべきでしょうか。他の作曲家も確かにそこに充分すぎる暖かさは感じられるんですけれど、何か後まで残る感動に欠けるんですよね。ムード音楽のように、ただそのまま通り抜けていってしまうような。その点、エルガーは一度聴いたら忘れられない魅力を備えていて、しかもイギリス音楽独特の香りもしっかりと備えています。
経歴・解説
パーセル以来、200年間の長きに渡り不毛の地であったイギリス音楽界に現れた大作曲家。6月2日ブロードヒースに生れる。楽器店の息子として生れながら、ほとんど独学で作曲を学んだ。1904年にナイト、11年にメリット勲位、24年に「国王付き音楽師範」、31年に准男爵。イギリス王室と非常に強い絆があり、“エドワード王朝の作曲家”とも呼ばれる。彼の作品中最も有名な『威風堂々第1番』をエドワード1世が初めて聴かれた際、直々にお言葉を賜ったという話は有名(「君はいずれ世界中くまなくひろまる旋律を生み出したね」)。作風はロマン派の域を出ず、国民主義的な傾向もないが、イギリス人らしい雰囲気を備えた音楽が母国で広く愛されている。カトリックの教会音楽を含め、あらゆる分野の作品を残した。前記のほか、2つの交響曲、『エニグマ(謎)変奏曲』、クライスラーのために書かれたヴァイオリン協奏曲、チェロ協奏曲、オラトリオ『ゲロンティアスの夢』など、各ジャンルに傑作がある。1934年2月23日ウスター歿。
| ジャンル | 曲名 | 作曲年 | 初演 | 更新日 |
|---|---|---|---|---|
| 管弦楽曲 | 行進曲《威風堂々》 op.39 | 1901〜30 | 1902 | 2006年8月10日 |
| 組曲《インドの王冠》 op.66 | 1911〜12 | 1912 | 2006年8月10日 | |
| エニグマ(謎)変奏曲 op.36 | 1899 | 1899 | 2006年8月10日 |