なんともいえない穏やかで素朴な、そう、暖色の雰囲気を備える作曲家です。確かに、その全ての作品が素晴らしいなんてとても言えませんが、その雰囲気と音色が曲想と調和を果たしたときの彼独特の世界には、抗し難い魅力があります。もちろん、古今東西、彼の作品以上に美しく完成度の高い作品は無数にあります。でも私は、例えば無人島に持っていきたい曲の一つとして、おそらく彼の作品に一指を屈するでしょう。そうして例えば本当に無人島に漂流したとするならば、私はきっと後悔するでしょうね。その穏やかで優しいノスタルジアは、私を一層の孤独感へ誘うでしょうから。
経歴・解説
1850年12月1日、コペンハーゲン郊外のフレデリクスベアで裕福な役人の息子として生まれる。若いころからピアノを習っていたが、家のため大学では政治学を専攻。しかし、すぐに断念して王立音楽大学へ。だが、彼はもともと身体が弱く、慢性的な頭痛に悩まされており、すぐに退学になった。しばらくして、この頭痛を治すのによい環境のもとで生活するため、庭師の見習いになったりもするが、結局、彼がもっとも感心があったのは音楽であり、74年についに“Sulamith og Salomon”という作品で作曲家としてデヴューを果たす。こうして経済的に自立したことで、彼はこの後は作曲に専念し、残りの人生を田舎で生活することになる。ただ、79-83年には、“Koncertforeningen”という音楽団体を創設、演奏会の指揮などもしている。彼はオペラ作家としての成功を夢見ていたのだが、彼の3つのオペラはどれも失敗に終わった。これも一つの原因となって徐々に作曲から遠ざかり、1910年頃から26年に亡くなるまで、ほとんど曲を描くことはなくなった。
彼は、オペラ、管弦楽曲、劇音楽、合唱曲、そして200もの歌曲、ピアノ曲、ピアノ・トリオを遺したが、ほとんど独学だったこともあって、2つの交響曲など大規模な管弦楽作品には技術的な限界があった。彼の本領は、歌曲やピアノ曲などの小品にあると言っていいだろう。国民主義の、特にJ.P.E.ハルトマンの影響が大きいが、彼独特の、素朴で、魅惑的な旋律も多い。デンマーク黄金時代(19世紀後半)の最後を飾る人物である。
| ジャンル | 曲名 | 作曲年 | 初演 | 更新日 |
|---|---|---|---|---|
| 交響曲 | 交響曲 第1番 ニ短調 op.17 《秋》 | 1879 | 1882 | 2006年8月10日 |
| 交響曲 第2番 ニ短調 op.33 | 1889 | 1889 | 2006年8月10日 | |
| 管弦楽曲 | アルハンブラにて op.3 | 1876 | (不明) | 2006年8月10日 |
| 室内楽曲 | アルバムのページ | 1889 | (不明) | 2006年8月10日 |
| ピアノ三重奏曲 ヘ長調 op.53 | 1898 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 3つの幻想的小品 op.39 | 1891 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| ロマンス ト長調 op.63 | 1899 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 器楽曲 | 哀歌 ハ短調 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 |
| 幻想曲 ハ短調 op.66 | 1899〜1900 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 子供たちのためのピアノ小品集 | 1911 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 12の変奏曲 op.8 | 1877 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 7つの森の小品集 op.56 | 1900 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| ピアノのための舞曲 | 1916 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 舞曲と間奏曲 op.49 | 1895 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 6つのアルバムのページ | 1921 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| メラーナ=ライエン op.26 | 1886 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 声楽曲 | ヴァイキングの血 op.50 | (不明) | 1900 | 2006年8月10日 |
| ヴィルヘルム・ベアグセーの3つの詩 op.4 | 1875 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 海辺の歌 op.54 | 1877 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| エイナル・クリスチャンセンの歌 op.48 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 | |
| エイナル・クリスチャンセンの《コスムス》の4つの歌 op.57 | 1898 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| スペインの学生 op.22 | 1883 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| スラミットとソロモン op.1 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 聖母マリアの3つの賛美歌 op.65 | 1900 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| トール・ランゲ翻訳のバラードと歌 op.64-2 | 1899 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| トール・ランゲ翻訳のバラードと歌 op.64-3 | 1899 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| トール・ランゲ翻訳の6つの民謡 op.18 | 1882 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| トール・ランゲ翻訳の8つの民謡 op.34 | 1888 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| トール・ランゲ翻訳のロシアの6つの歌 op.11 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 | |
| B.S.インゲマンの8つの詩 op.6-2 | 1876 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 古いクリスマスの歌 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 | |
| 古い祖国の歌 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 | |
| ドラックマンの劇のための付随音楽《昔々》 op.25 | 1884-86 | 1887 | 2006年8月10日 | |
| ルネサンス op.59 | 1901 | (不明) | 2006年8月10日 | |
| ロシアの印象の4つの歌 op.19 《日没のように》 | (不明) | (不明) | 2006年8月10日 |